システム農学会2010年度秋季大会案内 | ||||||||||
日程 | ||||||||||
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会場 | ||||||||||
関西学院大学 上が原キャンパスB号館 |
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参加費 | ||||||||||
無料(資料代実費) | ||||||||||
シンポジウム「気候変動と食料生産の脆弱性」 | ||||||||||
先進国では人口が減少しているが、発展途上国では人口が増加し、地球全体としてみれば人口は増加傾向にある。川島(2009)によると、穀物生産量の伸びが人口増加を上回ってきたことが、世界全体の食料供給量において、重要な働きを果たしてきた。また、インド・中国などの巨大な人口を抱える国々の経済発展が著しい。一般に、経済が発展するのに伴い、動物性タンパク質の需要も増加していく。1950年には世界全体で4,400万トンの肉の消費量が、2009年には、約6倍の28,000万トンに増加している。家畜の飼料としてダイズも使われているため、動物性タンパク質の生産はダイズの生産に大きく依存している。3,000年前にはダイズは中国で栽培され、北米大陸に1765年にもたらされた。米国のダイズの作付面積は、コムギの作付面積を上回っている。1970年までは、米国は、世界全体のダイズ生産量の3分の2を占め、世界全体の貿易量の大半を占めていた。近年では、ブラジルのアマゾン地域で非常な勢いでダイズの栽培が広まっており、アマゾン地域の熱帯雨林が侵食されている。日本はダイズ輸入国であり年間500万トン近くを輸入してきた。中国におけるダイズ消費量は、2009年以前は約1,300万トンであったが、2009年にはその消費量は5,500万トンとなり、うち4,100万トンを輸入に依存している。 一方、気候変動に伴って、世界の異常気象の発生頻度も高まる傾向にある。アジアやアフリカの伝統的な農業に依存している地域のみならず、世界の商業的農業地域でも、微妙な環境バランスの上で農業が行われている地域は少なくない。そこで、本シンポジウムでは、人口増加が続くアフリカや、多くの人口を抱えたアジアを中心に、気候変動と食料生産から適応策、フード・システム、エネルギーまで幅広く話題を提供し、地球環境問題を考える上で一助となれば幸いである。 |
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講演プログラム(仮題)
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一般研究発表会 <発表プログラムはこちら> | ||||||||||
発表申込締切:10月7日(木) 講演要旨提出締切:10月11日(月) 発表申込・講演要旨提出先 |
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大会実行委員会 | ||||||||||
委員長:松村寛一郎(関西学院大学) Email: any85636@kwansei.ac.jp 事務局:関西学院大学総合政策学部 松村寛一郎研究室 |
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宿泊案内 | ||||||||||
上が原キャンパス内宿泊施設(4名1部屋 素泊まり2,500円)が利用可能です。利用希望者は、上記実行委員長まで連絡してください。 |