システム農学会2012年度春季大会案内 |
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システム農学会2012年度春季シンポジウム
「中山間地域における住民主動・分野横断に基づく地域運営システムの可能性
〜GISによる情報共有に基づく住民を主人公とした仕組みづくりの挑戦」
共催:島根県中山間地域研究センター |
中山間地域においては、居住や地域資源の小規模・分散的な分布にも関わらず、従来都市部と同様な「縦割り」原理により、分野ごとの「規模の経済」を目指す中で「個別最適」を実現しようとしてきた。しかし、農業という一つの分野を持続的に展開するためにも、結局、鳥獣対策や担い手の生活支援など幅広い範囲でバランスのとれた定住条件を実現することが求められる。それぞれの分野ごとの「個別最適」を足し合わせたものが、必ずしも「全体最適」になるとは限らず(「合成の誤謬」)、まさに地域全体をシステムとして分野横断した設計・運営が望まれている。
そうした地域全体に関わる運営システムの主人公は、当然ながら地域住民となる。近年、イギリスにおいては、「Mass Localism」と称して、地域住民による主体的な自己設計を各地で同時多発的に進めるアプローチが、新たな地域政策の潮流として注目されているところである。
本シンポジウムは、このような従来からの政策展開の課題と地域現場の要請そして新たな住民主動の潮流を受け、中山間地域における分野横断・住民主動に基づく地域運営システムの可能性を探り、共有しようとするものである。そして、分野横断・住民主動のシステムづくりには、対応する情報共有のプラットフォームが不可欠であることから、近年中山間地域でも急速に普及しているGIS(地理情報システム)を共通の情報基盤として注目し、議論を展開する。 |
プログラム |
13:30 |
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杉本隆重(東京農業大学国際食料情報学部) |
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長澤良太(鳥取大学農学部) |
13:40 |
中山間地域における住民主動・分野横断に基づく地域運営システムとGIS活用〜現状と可能性 |
藤山 浩(島根県中山間地域研究センター・島根県立大学) |
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農業経営の視点からみた空間情報の意義と地域計画 |
八木洋憲(東京大学農学生命科学研究科) |
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集落ぐるみのニホンザル対策〜GISマップ活用 |
澤田誠吾(島根県中山間地域研究センター) |
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市民力、地域力を活かした森づくりへのGISの導入に向けて〜森の健康診断、智頭町木の宿場(やど)プロジェクト |
永松 大(鳥取大学地域学部)
山本 進(鳥取県智頭町山村再生課) |
16:00 |
コーディネーター |
長澤良太
藤山 浩 |
18:00 |
交流会 於とりぎん文化会館内レストラン「Green House」 |
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システム農学会2012年度春季一般研究発表会 |
発表プログラムはこちら
■発表申込(課題登録)締切 4月13日(金)
■講演要旨提出締切 4月20日(金)
■発表申込・要旨提出先:農業環境技術研究所 岡本勝男 kokamoto@affrc.go.jp
■メールの件名に「システム農学会発表申込/講演要旨」と記載してください。
■発表者は会員(会費納入済み)であることが必要です。入会案内はこちらをご覧ください。
■システム農学会優秀発表賞(北村賞)の審査・表彰をおこないます。応募される方は課題登録時に年齢を明記のうえ申し込んでください。
■発表申込および講演要旨は,下記の申込票ならびに書式テンプレートを利用してください。
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