システム農学会2013年度春季大会案内 |
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システム農学会2013年度春季シンポジウム
「食料安全保障に貢献するリモート・センシング」
共催:宇宙航空研究開発機構(JAXA) |
人類で初めて上空から見た地上の様子を不揮発性記録にとどめたのは、フランス人写真家G. F. Tournachon (1820-1910、別名Nadar)であった。彼は1858年10月23日に係留気球で高度80 mからパリの写真を撮影した。それから150余年が経ち、プラットホームとセンサ技術が進歩して高度数100 kmの宇宙から数10 cmの大きさのものを捉えることができるようになった。この間に、写真のようにパンクロマチック画像を得るだけでなく、光の波長別や電磁波領域まで観測できるようになった。応用分野では、1977年にIdso et al.がコムギ草冠温度からの収量予測を発表して以来、農作物の生産量推定への適用研究が盛んに行われてきた。システム農学会はリモート・センシングを学会の主要分野と位置づけており、研究に携わる会員が多い。また、宇宙航空研究開発機構は衛星製造から打ち上げ、データの提供までを一貫して行う日本唯一の機関であり、地球観測衛星の利用を通して食料安全保障分野に貢献してきた。本シンポジウムでは、衛星リモート・センシングでどこまでできるかを紹介し、現在の衛星リモート・センシングに何が足りないか、今後どんなデータや技術が必要か、近未来の食糧安全保障システムとはどのようなものかについて議論したい。
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講演プログラム
13:30-13:40 |
開会挨拶 |
システム農学会会長
杉本隆重(東京農業大学) |
13:40-13:50 |
趣旨説明 |
大会実行委員長
鳥谷 均(農業環境技術研究所) |
13:50-14:35 |
基調講演:食糧安全保障とは何か 日本と世界の食料安全保障問題 |
大賀圭治(日本大学) |
14:35-15:10 |
地球観測衛星データの農業・食料安全
保障分野への利用 |
大吉 慶(宇宙航空研究開発機構) |
15:10-15:45 |
食料安全保障と地球観測データの利活用 |
大塚美智也(農林水産省) |
15:55-16:50 |
パネル討論会/総合討論 |
司会:岡本勝男(農業環境技術研究所)
パネラー:
石塚直樹(農業環境技術研究所)
坂本利弘(農業環境技術研究所)
別府庸子(兵庫県立大学) |
17:30-19:30 |
交流会(カフェ・ベルガ) |
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一般研究発表会 |
発表プログラムはこちら
発表申込締切:4月19日(金)
講演要旨提出締切:4月26日(金)
■発表申込・要旨提出先:大会事務局 jass_c@ml.affrc.go.jp
■メールの件名に「システム農学会発表申込/講演要旨」と記載してください。
■発表者は会員(会費納入済み)であることが必要です。入会案内はこちらをご覧ください。
■システム農学会優秀発表賞(北村賞)の審査・表彰をおこないます。応募される方は課題登録時に年齢を明記のうえ申し込んでください。
■発表申込および講演要旨は,下記の申込票ならびに書式テンプレートを利用してください。
■発表論文の受付について
口頭発表と同一テーマ・内容とする投稿原稿については「発表論文」
として投稿を受け付けます。「発表論文」としての投稿を希望する場合
には、申込票の当該欄に記入して下さい。「発表論文」の概要は下の通
りです(詳細は「発表論文審査要領」をご覧下さい)。
▽発表論文の提出期限は口頭発表後2週間以内(土日・祝日に当該する
場合は休み明けの初日)とする(期限を超過した場合は通常の投稿原稿
として受付)。
▽投稿区分は「研究論文」「技術論文」とする。
▽審査
基準等は通常の投稿論文と同一とし、提出された原稿に対して審査を行
う(発表内容は原稿採否の判断には用いない)。
▽初回の査読期間を2週間(通常は1ヶ月)として審査する(3人目以降の査読者ならびに2回目以降の査読期間は通常の投稿原稿と同一)。
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